子供は好奇心旺盛です。それがたとえやってはいけないことでも、子供は興味を持ってしまいます。火遊びもその一つでしょう。パパがタバコに火を点ける姿や誕生日ケーキのロウソクに火を点ける姿に憧れを抱く子供も多いのでは?
「やってみたい」と言われたことはありませんか?大人が付いている時であればまだ良いですが、こっそり子供だけで点火されたら大変ですよね。火遊びに興味を抱く子供に対し気をつける点をお伝えします。
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子供が火遊びをしてみたい理由
子供は大人の真似をしたがります。自分で電話をかけてみたい、パパみたいにグラスで乾杯をしてみたいなど大人のやることに日々刺激を受けています。それは子供が成長するにおいてとても大切なことです。火遊びにしても子どもが「やってみたい」というには理由があります。
1、興味があるから
「火をつけたらどうなるのだろう」という興味が強すぎるからだと考えられます。年齢によっては、子供が勝手に火を点けることはいけないことだとしっかり分かっているはずです。しかし、その知りたい気持ちが常識を上回ってしまうのでしょう。
2、火を甘く見ているから
火を点けることはいけないことだと教えられても、「火の怖さ」「ちょっとしたことで大火事になってしまう」「他人に多大な迷惑をかけてしまう」ということまで分かっていない子供が多いです。
3、大人の反応を楽しんでいる
子供の年齢にもよりますが、反抗期の子供はこの傾向も考えられます。子供が火遊びをしているところを大人が険しい形相で叱っている、火の消火活動を懸命に行っている人々や野次馬が何人も集まってくるなど大人の反応を面白がっている子供もいます。
子供の火遊び、その時パパが取るべき行動とは?
ただ「何をやっているんだ!」「危ないからやめなさい!」と言っても子どもは一時的にその行動を止めるだけだと思っておきましょう。むしろパパの慌てた姿を見て楽しんでいるかもしれません。では、子供への対応はどのようなものが効果的なのでしょうか。
1、火の怖さを教える
実際にバーベキューなどで子供に火の管理をさせてみましょう。親であれば「子供が火傷すると危ない」と火の管理を大人だけで行い、子供は出来上がったお肉や野菜を食べるだけという場合が多いのではないでしょうか?
もちろん大人が火の管理をする必要がありますが、子供の「知りたいという興味」は実際にやってみないと気が済まない場合もあります。点火から消火まで子供に対応させてみましょう。
もちろんパパは傍にいてあげてくださいね。
火が大きく燃えると煙が目に沁みます。火の粉が飛んで火傷をしてしまうこともあります。また、火が大きくなりお肉が黒こげになってしまうこともあるでしょう。
火事になったら煙や火の粉に苦しみ、バーベキューのお肉のように自分や他の人が黒こげになるかもしれないと真面目に教えましょう。
子供は火を点けたいだけで、火の管理方法を知りません。消火方法も「水をかければ消える」としか思っていないでしょう。水をかけたら逆に燃え広がる場合もある、ガスに引火したら爆発してしまうと火の恐ろしさもしっかり伝えましょう。
2、消化活動後のことを考えさせる
「もし家が家事になったらどこで生活する?」「自分の部屋が消化器の消火剤まみれになったらどうする?」と消火後のことを考えさせてみましょう。火遊びと簡単に考えていて、その後のことをちっとも想像していないのが子供です。
3、子供にライターを触らせない
まだ自分の力で物事を考え行動できない子供には火の怖さや消火活動後のことを話してもピンと来ないこともあります。そのような子供には、子供が簡単にライターやマッチを触ることができないように大人が管理する必要があります。
4、チャイルドレジスタンス機能付きのライターを使用する
先ほどの「子供にライターを触らせない」と同じく、子供に火遊びをさせない環境づくりが大切です。チャイルドレジスタンス機能付きライターとは、ロックを外さないと点火スイッチが押せない、点火スイッチが子供の力では押せないくらい硬いなど子供が簡単に使えない機能が施されたライターのことです。
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子供の火遊びは早いうちに注意しよう!
子供といえども悪知恵が働きます。見つかった時には既に何回も火遊びをしたことがあったとしても「初めて火遊びをしてしまった。ごめんなさい。もう二度としません。」と涙ながらに言われると「今回だけは大目に見よう」と許してしまうパパも多いのではないですか?
子供は親のことをよく見ています。仕事で親がいない時間帯、どこにライターやマッチを置いているか、どのようにしたらライターやマッチを使うことができるのかを知っています。
見ていないようでしっかり見ているのです。初めての火遊びだとしても、絶対にしてはいけないと厳しく注意しましょう。火遊びは麻薬のようにどんどんエスカレートしていく可能性があります。最初は紙一枚の火遊びだとしても、新聞紙の束ならどうなるだろう、河原の草に点火したらどうなるだろう、家を燃やしたらどのように燃え広がるのだろうと考えが次第に過激になっていくことも考えられます。早いうちにしっかり止めさせ、絶対にしてはいけないことだと繰り返し言い聞かせましょう。
子供の火への興味が尋常ではない…衝動制御障害かもしれません
何度教えても効果がない、実際に火を見せ怖さを教えても話を聞かず逆に火を見て興奮しているなど、子供の火への興味が強すぎる場合は深刻に考える必要があります。
それは衝動制御障害という病かもしれません。衝動制御障害とは精神疾患の一つで放火魔となってしまう恐れのあるものです。
一般的に、キャンプファイアーや暖炉など火に癒される、火を楽しむ人は多くいます。しかし、放火魔になりやすい人は
- 「火が燃え上がる様を見ている」
- 「消火活動に取り組む人たちの反応を楽しんでいる」
- 「自分のその楽しみのために放火する」
- 「放火前に極度の興奮と喜びを感じる」
- 「常に火のことを考えている」
という傾向があるようです。
そのような子供に実際に火を見せて火の怖さを語ったとしても、子供の火に対する好奇心を刺激するだけで逆効果となってしまいます。この衝動制御障害にはギャンブル依存や買い物依存のような人もいます。
しかし、興味の対象が火なだけに大惨事になりかねないため、子供がこの衝動制御障害かなと疑わしい場合はすぐに専門医に相談する必要があります。小児科や児童精神科を受診しましょう。
まとめ
子供が親に内緒で火遊びをしている姿を目撃したら…
「俺にもそんな時期があったな…」なんてしみじみしていてはいけませんよ!火遊びは大惨事に繋がるかもしれない危険な行為です。早い段階で注意しておきましょう。
しかし、ただ「止めなさい!」といっても効果は期待できないでしょう。
なぜなら
- 子供の興味が強いから、
- 火を甘く見ているから、
- 大人の反応を楽しんでいるから
という理由が考えられるからです。
子供と一緒に実際に火を取り扱ってみましょう。大人がほとんどやってあげるのではなく、子供に点火から消火まで対応させてみましょう。また、火事になった後のことを考えさせ自分が大変な思いをすることも教えてあげましょう。
そして、子供がライターやマッチを勝手に持ち出さないように管理場所には気をつけましょう。今は子供が勝手にライターを使用できないようチャイルドレジスタンス機能が施されているライターもありますので、自宅のライターにこの機能が備わっているか確認しましょう。何度火遊びを注意しても、子供の火への興奮が尋常ではないと感じたら衝動制御障害かもしれません。子供が将来放火魔となってしまう恐れもありますので、早い段階で医師に相談しましょう。
こどもが火遊びをするのは心配ですが、火の大切さ、怖さ、管理の仕方など、大人として火を扱う考えを教える良い機会ともいえます。
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