「育休くらい取れるでしょ」と思っていたあの頃
男性育休という言葉が世の中に広まって、「取得率が上がっている」「会社が推進している」というニュースもよく目にするようになりました。でも正直、取る前の自分は少し甘く見ていました。「子供と一緒にいる時間が増えていいじゃないか」くらいに思っていたんです。
実際に育休を経験した、あるいは育児にどっぷり関わることになったパパたちの話を聞くと、「思っていたのと全然違った」という声が後を絶ちません。今日は私自身の体験も交えながら、男性育休のリアルをお伝えしたいと思います。
私が「ワンオペ育児」を体感するまで
我が家の場合、育休というかたちではなかったものの、妻が仕事の出張で家を空けることが多く、必然的に私が3人の子供の世話をひとりでこなす場面が何度もありました。当時は上の子が小学生、下の子はまだ手のかかる時期です。
朝の支度から始まり、食事の準備、洗濯、保育園・学校の送り迎え、宿題のチェック、お風呂、寝かしつけ……。「知っている」と「やってみる」の間には、想像をはるかに超えた差がありました。特に衝撃だったのは、
- 子供が複数いると「同時進行」が当たり前で、一瞬も気が抜けないこと
- 家事は「終わった」と思った瞬間にまた次のタスクが発生すること
- 自分の時間がほぼゼロになること
この体験があったからこそ、育休を取ったパパたちの「思っていたのと違った」という言葉が、とてもリアルに響きます。
男性育休、実際に取るとどうなる?よくある「想像との差」
育休取得者のパパたちからよく聞く「ギャップ」をまとめてみました。取る前の参考にしてみてください。
- 「休み」ではなく「仕事が変わる」感覚:会社の仕事は休んでも、育児と家事という別の仕事が24時間フル稼働で始まります。「ゆっくりできる」は幻想でした、という声が多いです。
- 赤ちゃんのリズムに支配される:授乳・おむつ替え・寝かしつけのサイクルは、こちらの都合とは無関係に回り続けます。まとまった睡眠が取れない日が続くのは、体験しないと本当に分かりません。
- パートナーへの見方が変わる:「妻はこれを毎日やっていたのか」という気づきは、育休取得パパのほぼ全員が語る共通体験です。感謝と尊敬が自然と湧いてきます。
- 子供との時間の密度が上がる:大変さがある一方で、毎日の小さな成長を間近で見られる喜びは格別です。この時間は育休でしか得られない、という声も多く聞きます。
育休取得前に知っておきたい、現実的な準備のポイント
体験談から見えてくる「こうしておけばよかった」を整理しました。育休を検討しているパパはぜひ参考にしてみてください。
- 家事の分担・やり方をパートナーと事前に決める:「とりあえず一緒にいる」ではなく、役割を明確にしておくとスムーズです。
- 近くのサポートリソースを把握しておく:自治体の育児支援サービス、ファミリーサポート、産後ケア施設など、使える場所を事前にリストアップしておくと余裕が生まれます。
- 職場への引き継ぎは念入りに:育休中に仕事の連絡が来ると集中できません。しっかり引き継いでから入ることで、育児に気持ちを向けやすくなります。
- 「完璧にやろう」と思わない:家事育児に慣れていないうちから完璧を目指すと消耗します。できることから、少しずつ。
子供と過ごす時間は、あとから取り戻せない
我が家の子供たちは今や小学6年生と中学生兄弟。あの慌ただしかった時期が、今となっては宝物のような記憶です。大変だったからこそ、子供の成長のひとつひとつが鮮明に残っています。
育休は「取るかどうか」ではなく、「どう使うか」が大事だと思っています。制度として使えるなら、ぜひ積極的に活用してほしい。その時間はお金では買えません。
そして、育休中のパパを支えるパートナーも、育休なしで毎日育児を続けてきたお母さんたちも、本当にすごいと思います。私の妻も、私の母も。実際にやってみて初めて分かった、その大変さと偉大さを、これからも忘れずにいたいと思っています。
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子育てパパ.com編集部
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