コーチングを使えば子供は勉強するという幻想をもっている人は少なくないのではないでしょうか。
実際に使ったことがない人で、コーチングは知っているという人ほどこの感覚を持っているような気がします。
コーチングはすばらしい。私も仕事柄コーチングを使います。人がやる気を起こす素晴らしいスキルだと思っています。
ただ、子供には、特に自分の子供には難しいと感じることもあります。それであっても育児にコーチングは必須のスキルだと思っています。
コーチングの有効な部分、有効でない部分。子供に対してはどう使っていくべきかをまとめてみました。
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コーチングは目標達成へ導くためのスキル
自らゴールを設定し、その為に必要なことを自分の中から引き出して、ゴールまでを最短で導いていく。これがコーチングの魅力といわれています。
コーチングは日本でも「やる気を高めるスキル」として大分認められてきていると思いますが、まだまだ、一般的に走られていないですし、使いこなしている人も多くは無いのではないでしょうか。
コーチングで質問を投げかけることで人は本当に見違えるほど変わります。ただし、コーチングが有効に働くためには前提条件があります。
コーチングの前提条件
コーチングは「変わりたくない人」には効かない。
ですから、前提条件として「変わりたい」気持ちがある人ということになります。
ゴールの設定もなにも、今のポジションから変わりたくないわけですから行きたいゴールもないわけで、だからそこに向かう気も起きない。
そんな人をコチラが無理やり手を引っ張って連れて行こうとしても無理なわけです。ここを理解していないと、ストレスは増えるばかりです。
ここを理解して、受け入れている気持ちがある状態で必要なタイミングでコーチングをつかって接することができればいい。このスタンスが自分にとって無理がないコーチングとの付き合い方だと私は思っています。
コーチングを使う上でもう一つ重要なこと
コーチングは、
- コーチが選手に、
- 上司が部下に、
- 親が子供に
使われることが多いです。目上の人や立場が上の人が目下や部下に使う場合特に効果を発揮します。
というのも、信頼関係やパワーバランスが重要なスキルだからです。
人は、信頼できる人にしか心を開かないですし、信頼できる人の話しか聞き入れません。ですからコーチングを有効に機能させるのにはまず信頼関係を築く(距離感を縮める)必要があります。
【関連記事】 子供のやる気を引き出すコーチング。これを使えば子供が心を開く。
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コーチングによる子供の勉強意欲を高める方法
前述のように、「変わろうという気持ち」「コーチとクライアント(選手や子供)の信頼関係」がとても重要です。
とはいえ、子育ての場面で使う場合に私も含めて親は
- 「自分の思うとおりに言うことを聞かせたい。」
- 「質問で子供の考えや行動を誘導しようとしている」
このような傾向があるのではないでしょうか。
子育てはとにかく時間がないですからね。
- 怒鳴りつければ手っ取り早い
- 力ずくで言うことを聞かせる。
この方法に走りがちです。
結局は自分から「こうしたほうがいいから」と納得しての行動ではないので習慣化しません。
- 怖いからやる。
- いわれたからやる。
これでは自律的な行動が生まれません。長い目で見れば望ましくない傾向ですね。ですから、バランスが大事かと。
どっちみち親の思う様な行動はしないし、親の思うような人間にはならない。
ただ、「こういうことがしたいんだな(=ゴール)」というのが見えたときに、そこまでの道筋をたて修正する手伝いをしてあげればいい。
学習への応用も一緒で、机に向かう習慣をつけさせるためにやらせる部分は強く言ってでもやらせる。そして、やっていくうちに少しずつ自分の中で変化が出てきます。
今まで出来なかったことができた。わからなかったことがわかるようになった。今までよりも早く出来るようになった。
こんなことが起こると子ども自身の気持ちに変化が起こってきます。
この小さな変化を一緒に喜びましょう。
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まとめ
「何から何までコーチングで導く。」というスタンスでは苦しくなることも出てきます。
タイミングを見て、
- やる気が見えたときにゴールまでの道のりを考えさせる。その手伝いをする。
- 子供の頑張ったことに対して承認する
この2つだけを心がけるだけでも、子供の自主性が育まれていきます。
「8割言うことを聞かない」と受け入れていくことで、残りの2割のタイミングに集中したコーチングだけでも子供は十分変わると感じています。
万能ではないですがこういう使い方をしていれば有効に働くスキルです。
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