「また忘れたの?」
とにかく子供の忘れ物が多い。整理できない。集中力がない。あれほど言ったのに・・・・と、イラッとしてしまいがちですが、実は自分もか?(笑)
だから忘れ物が多いことを子供にとやかく言えないんですけどね(笑)
でも子供があまりに忘れ物が多いと授業に集中できないだろうし、子供が困ることになると可哀想だし、できるだけ早く、忘れ物しないために自分で用意する習慣を身につけさせたい。こう思ってしまいます。でも、なかなかいわれた通りにしないのが子供(汗)
子供が忘れ物をする回数が減少したらパパも嬉しいと思います。親のできる効果的なサポートとはどんなものがあるでしょうか?まとめてみました。
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忘れ物が多い子供の特徴
忘れ物が多い子供には共通点があります。よくみられる3つの傾向をご紹介します。
1、整理整頓が苦手
子供のランドセルの中や机の引き出しの中を見てみましょう。ぐちゃぐちゃではありませんか?子供も中に何が入っているか把握していないのでは?整理整頓ができないと、準備が億劫になり、明日の持ち物チェックも後回しになります。そして忘れ物をしてしまうという結果となります。
2、話を聞かない
空想の世界に浸っている子供も忘れ物が多いと言われています。先生が話していてもぼーっとしていてちゃんと聞いていない、親が「○○の準備したの?」と聞いても聞いているようで聞いていない、そんな様子はありませんか?
3、集中力がなく飽きっぽい
途中で他のことに興味が移ってしまう、中途半端なまま置きっぱなしにしてしまうことはありませんか?どこまで準備したのか分からず、結果忘れ物をしてしまうことがあります。
小学生にもなると授業があります。授業に必要な物がなければ、先生の話に集中できず授業について行けなくなります。忘れ物が多い子共に勉強ができる子はいないと言われています。「忘れ物をして本人が困れば次回からは気をつけるだろう」と放っておくこともあるでしょう。しかし、それでは忘れ物は改善されません。忘れ物をすることで子供だけでなく周りに迷惑をかけていることもあるのです。周りに迷惑をかけているという認識がないのは困ります。子供が忘れ物をすることに慣れてしまうと大変です。「忘れても誰かに借りればいいや」と軽く考えてしまうかもしれません。そうなると、先生や友達からの信用を無くしてしまう恐れがあります。そうならないためにも、早めに子供の忘れ物への意識を正してあげたいですよね。
親ならどうする?忘れ物をした子供への対応3か条
忘れ物をした子供に「また忘れたのか?!」「もう小学生なんだからしっかりしなさい!」などと怒ってはいませんか?子供も反省しているし、忘れ物をしてしまったことにショックを受けているのです。では、どのような対応をすべきなのでしょうか。
1、忘れ物をしてどのように対処したのか、またその時の気持ちを聞き出す
「友達に借りた」「先生に言い出せず、下を向いていた」など忘れ物をしたことを言い出せる子供もいれば、なかなか言い出せず隠してしまう子供もいます。その時どのような気持ちになったのか聞き出しましょう。
2、なぜ忘れたのか尋ねて子供自身に考えさせる
「途中まで準備していたけれど、そのあと漫画を読み始めてしまったから。」「朝時間がなくて準備ができなかったから」などと忘れ物をした原因を考えさせる。そこから改善策がみえてきます。
3、どうすれば良いか親子で一緒に考える
原因を明確にし、どうすれば良いか一緒に考えましょう。朝準備をするのではなく、前日の夜寝るまでに準備をするなど、どうすることが子供にとって良いか解決策を見出してあげましょう。
この辺は、コーチングのスキルですが、親が与える対策法、答えどおりには行動しません。しかし、自分の中から出て来た答え、アイディアには従って行動する。だから、子どもに質問を投げかけ、子ども自身の言葉で子供の中から解決策を引き出す。そして、それをまとめるお手伝いだけを親はしてあげる。これが、有効です。コレは人の内面に働きかける方法で子供だけでなく大人でも使える方法です。ぜひ、この機会に忘れ物だけでなく子供のほかの行動、会社の部下へも使っていただきたい方法です。
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忘れ物をしない子供へ導く4つのサポート
1、生活習慣の見直し
朝起きる時間が遅くバタバタしてしまうようなら起床時間を早くしましょう。出発前に持ち物を確認できる余裕があると良いですね。また、宿題は帰宅してすぐ済ませるように習慣付けると良いでしょう。宿題が終わったら明日の時間割の準備をすることで何度もランドセルの中を出し入れしなくて済みます。テレビや漫画はそれからと決めておくと中途半端なまま置きっぱなしになることもないでしょう。
2、うちの子は忘れっぽいと決めつけない
何度も忘れ物をすると「うちの子は忘れ物が多いな」と決めつけてしまうパパやママがいます。子供は忘れ物をしてしまったことでショックを受けています。忘れ物が続いてしまったり、先生や親から怒られると、落ち込んでしまい自信を無くしてしまいます。これから気をつけなければと思っているのにパパやママからそのような言葉を言われたら「自分は何度注意されてもできない子なんだ」とより深く思い込んでしまう恐れがあります。「どうせまた忘れ物するんだし、時間割なんて見なくてもいいや」とふてくされてしまう子供もいるかもしれません。
「忘れ物をしてしまった」と頭の中でネガティブに受け取っている子供に親が何度もしかってしまうと、「忘れ物」という行動を強化してしまうことになります。
子供に、「誰にでもうっかりしてしまうことはあるんだよ。次から忘れ物をしないようにどうしたらいいかな?」と寄り添うことが大切です。
3、サポートしながら見守る
まずはランドセルの中や机の引き出しがぐちゃぐちゃではないか確認します。そして物の定位置を決め、整理整頓のサポートをしてあげましょう。「物を使ったら定位置に戻す」といことを徹底させましょう。ルーチン化させることで、考えなくてもその行動をするようになり、また、物を探しやすくなり、翌日の準備もスムーズになります。
ランドセル、教科書、体操服など子供が学校で使うものはあちこちに置くのではなく一か所にまとめておくと子供は準備がしやすくなります。子供用の棚をつくってあげると良いでしょう。また、子供がまだ小さいうちは親が一緒に翌日の準備をしてあげることも大切です。なぜなら子供は「忘れ物をしないための準備の仕方」を知らないからです。誰でも忘れ物をしたことはあるでしょう。忘れ物を繰り返したことがあるというパパやママも多いはずです。
その失敗を通して、こうしたら良いなどの改善策を見出していくのではありませんか?つまり、誰もが最初は忘れ物をしない準備方法を知らないのです。
「まずランドセルの中を空っぽにしてパパやママに渡すプリントが底に入っていないかチェックする」
「次の日の時間割を見て、教科書以外に持っていくものはないか確認する」
「チェック項目を作り必要な物を入れたらチェックする」
など子供に合った方法をパパやママが見つけてあげましょう。そのやり方で慣れてきたら徐々に一人でできるよう任せていきましょう。
4、たくさん褒める
忘れ物をすると「なぜこんな簡単なことができないの?」と怒ってしまうのに、忘れ物をしなかった日には褒めることをしないパパやママが多いです。
うまくいったことを承認(心理学で言うところの承認はほめると一緒)することで、行動を強化します。(次に同じ行動する強い動機付けをする)
「当たり前のこと」と思っているかもしれませんが、子供は褒められることで自身を持ちます。嫌味や小言はこの自信を喪失させてしまいます。子供が「忘れ物をしないようにしよう」と思うようにポジティブな言葉がけをして子供のやる気を引き出してあげましょう。
それでも全く治らない…もしかしてADHD?うつ病?
これらの方法を試しても効果がない、成長してもなかなか改善されない、もしかしたらこの忘れ物の多さはADHDの兆候かもしれませんよ。
ADHDとは注意欠如多動性障害と呼ばれ、多動性、衝動性、不注意の3つの症状がみられる発達障害のことです。ADHDを持つ人は前日の準備などルーティンワークが苦手で、これは注意や周りの努力ではなかなか改善されません。
また、ADHDの傾向を強く持つ普通の人もいるので見極めが難しいこともあります。ADHDの人は忘れ物が多い他に「授業中に立ち歩く」「不眠傾向」「キレやすい」といった傾向があります。自分の子供がADHDかなと不安に思ったら保健センターや子育て支援センターなどに相談してみましょう。
ADHDの兆候はないけれど、忘れ物が頻繁なのはなぜだろうと疑問に感じてはいませんか?その場合、うつ病も考えられます。「うつ病なんて大人がなるものじゃないの?」と思っているパパ、実は子供にもうつ病があるのです。以前と比べて「食欲がない」「元気がない」「寝起きが悪い」「口数が少なくなった」「学校の話を家でしなくなった」などという兆候が見られる子供は子供のうつ病である可能性があります。それが原因で忘れ物が多いのかもしれません。不安に感じたパパは小児科や心療内科を受診しましょう。
ADHDも子どものうつ病もパパやママは根気よく付き合っていかなければなりません。授業準備で忘れ物が多いのであれば、確認はパパやママがしてあげるなどサポートが必要でしょう。「忘れ物をして子供が困れば、次からはなくなるだろう」と軽く考えるのではなく、忘れ物という背景に上記のような病気が潜んでいないかチェックしましょう。
まとめ
忘れ物をすることは誰にでもあります。けれど、何度注意しても忘れ物をしてしまう、そんな子供は心配になりますよね。自分の子供であればなおさらです。忘れ物が多い子供には特徴があります。
- 整理整頓が苦手、
- 他人の話を聞くことが苦手、
- 集中力がない
などです。
そのような子供に「忘れ物をして本人が困れば次は気をつけるだろう」と安易に考えていてはいけません。
忘れ物をしてどう対処したのかという事実とその時の気持ちを聞く、なぜ忘れたのかを子供自身に考えさせる、どうすれば良いか一緒に考えるというパパやママのケアが必要です。
子供の生活習慣を見直す、うちの子は忘れ物が多いと決めつけない、サポートしながら見守る、たくさん褒めることで子供が「次は忘れ物をしないように気をつけるぞ」という思考になるよう導いてあげましょう。
いくら声掛けをしても、先生から注意されても、忘れ物が全く改善されないようであれば、それは病気のサインかもしれません。ADHD(注意欠如多動性障害)や子供のうつ病が原因で忘れ物が多いのかもしれません。それぞれの病気の兆候に当てはまる項目が多ければ専門機関を受診することをお勧めします。
忘れ物をしてしまうことは誰にでもあることですが、何度も忘れ物をしてそのたびに友達に借りるなどしていると先生や友達の信頼を失ってしまう恐れがあります。
また、「忘れ物をしてしまった」という思いから授業に集中できなくなることもあります。子供が忘れ物をしないで授業に集中できるようパパもサポートしてあげましょう。理論的に物事を考えられるパパが冷静にサポートしてあげるほうが子供も助かるかもしれません。そのためにはパパ自身も普段から忘れ物がないかしっかりチェックしておきたいですね。子供は親の背中を見て育ち親のようになりますから(笑)
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