photo-1560328055-e938bb2ed50a?crop=entropy&cs=tinysrgb&fit=max&fm=jpg&ixid=M3wxMDAyMTU4fDB8MXxzZWFyY2h8MXx8ZmF0aGVyJTIwcGFyZW50aW5nJTIwYWxvbmUlMjBjaGlsZHJlbnxlbnwwfDB8fHwxNzg4NDg3NDc2fDA&ixlib=rb-4.1 育児の大変さ、正直なめてた。やってみて初めて気づいたこと

「育児くらいできるだろ」と思っていたあの頃の自分へ

子供が生まれる前、僕は育児をどこかナメていた。いや、「ナメていた」というと語弊があるかもしれない。「大変なのは知ってる。でもまあ、なんとかなるだろう」くらいの感覚だった。

現実は全然違った。妻が仕事の出張で家を空けることが増えた頃、3人の子供を一人でみる機会が何度もやってきた。その経験が、僕の「育児観」を根底から変えることになる。

「知っている」と「やっている」は、まったく別物だった

掃除、洗濯、食事の準備。どれも「やり方は知っている」作業だ。でも、子供を抱えながら同時にこなすとなると、話がまるで違ってくる。

たとえば夕食の準備ひとつとっても、子供が「お腹すいた」と言いながらキッチンをうろうろする。末っ子が泣く。長男と次男がリビングでケンカをはじめる。その状況でガスの前に立ち続けるのは、思った以上に消耗する。

「料理をする」という行為が、育児と重なると全く別の難易度になる。これが、やってみて初めて体感できたことだった。

育児の大変さ、具体的にどこに潜んでいるのか

ワンオペで動いていた時期を振り返ると、特に「きつい」と感じた場面がいくつかある。

  • 「終わり」がない連続作業:洗濯が終わったら食事の準備、食事が終わったら片付け、片付けが終わったら宿題の確認……。家事と育児は「完了」がなく、常に次のタスクが待っている。
  • 自分の時間がゼロになる:子供が起きている間は常に誰かに何かを求められる。トイレにゆっくり入る余裕すらなかった時期もある。
  • 精神的な消耗:体が動いていなくても、気を張り続けることでじわじわと疲れが蓄積する。「子供に何かあったら」という緊張感が、常にどこかにある。
  • 感情の受け皿になること:子供が学校でつらいことがあった日、その感情を受け止めるのは親だ。自分も疲れている夜に、それをちゃんとやることの難しさ。

これらは「育児あるある」として見聞きしていたことばかりだ。でも、自分ごととして体験するまで、その重さは本当の意味では分かっていなかった。

子供が小学生・中学生になっても、大変さの種類が変わるだけ

現在、子供たちは小学6年生と中学生の兄弟に成長した。おむつも離乳食も、夜泣きも過去の話だ。「ずいぶん楽になったね」と言われることもある。

確かに、身体的なお世話という意味では手がかからなくなった。でも、大変さがなくなったわけじゃない。

  • 反抗期や思春期の難しいコミュニケーション
  • 進路や友人関係の悩みを一緒に考えること
  • 学校行事や部活のスケジュール管理
  • 受験に関わる情報収集や精神的なサポート

乳幼児期の「体力勝負」が、いつの間にか「精神力・判断力勝負」に変わっていく。育児の大変さは、消えるんじゃなくて、形を変えながら続いていくものなんだと実感している。

気づいて初めて、感謝ができるようになった

ワンオペを経験して一番強く思ったのは、妻への感謝だ。出張が多い分、妻が家にいる時間は僕より長い。日常的にこれをやってきてくれていた、という事実に、ようやく向き合えるようになった。

そして同時に、自分の母親のことも頭に浮かんだ。父が忙しかった時代、母は毎日当たり前のようにこなしていた。あの大変さを、僕は子供の頃まったく気づいていなかった。

「気づいてあげられなくてごめん」という気持ちと、「今からでも伝えたい」という気持ちが、ないまぜになった。育児に本気で関わることは、過去の家族との関係まで見直させてくれる経験だと思う。

それでも、子供がいる毎日はかけがえがない

大変だ、消耗する、自分の時間がない——それは全部本当のことだ。でも同時に、子供たちと過ごした時間は、何にも替えられないものでもある。

疲れ果てた夜に「パパありがとう」と言われた瞬間。成長した子供が自分から手伝いを申し出てくれた朝。そういう場面が、くたびれた体をじんわりと回復させてくれる。

育児の大変さに気づくことは、子供の存在のかけがえのなさに気づくことと、たぶん表裏一体なんだと思う。しんどいからこそ、その喜びが深く刺さる。

まだ「育児ってそんなに大変?」と思っているパパがいたら、ぜひ一度、丸一日ワンオペで動いてみてほしい。言葉では伝えきれないものが、きっと体に染み込んでくるはずだ。

—— 子育てパパ.com編集部

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