石川県金沢市の高校野球部員(15歳)球拾いで川に転落死。

石川県金沢市の高校野球部員(15歳)球拾いで川に転落死。
baseball 石川県金沢市の高校野球部員(15歳)球拾いで川に転落死。
ボール拾いで死亡事故

石川県金沢市の野球部員が球拾いで川に転落死した。15歳のこれからの少年が事故死するのは非常に残念だ。この事故の経緯を見てみると・・・

 

石川県金沢市の野球部員、川へ転落死の経緯

野球部の練習試合でボールを拾おうとして金沢市の新大徳川に転落し、
意識不明の重体となっていた石川県立金沢西高校(同市畝田東3丁目)野球部員の1年の男子生徒が7日、
亡くなった。同校の山越善耀(よしあき)校長が明らかにした。死因などは把握できていない。

野球部は大きなショックを受けている部員が多いことから、県教育委員会が派遣するカウンセラーによる心理相談を1、2年生の部員全員が受ける予定という。野球部は全体練習を自粛。

山越校長は「回復を祈り続けていましたが、このような結果になって本当に残念です。ご家族の気持ちを考えますと、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と取材に対して話した。

 金沢西署によると、男子生徒は5日午前10時半ごろ、他校との練習試合での本塁打で川に落ちたボールを川岸の柵を乗り越えて拾おうとして、足を滑らせて川に落ちた。通行人がグラウンドにいた顧問の教諭に伝え、その教諭が119番通報。転落から救出まで約30分かかった。

 現場の川岸ののり面は34度の斜面、水深は2メートル以上ある。普段から野球部員は川に落ちたボールを拾っていたが、柵は越えないよう監督が指導していたという。

https://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASKC74V92KC7PJLB00F.html

日頃から、川へ落ちたボールを拾いに行く際は、柵を超えないよう監督が指導していたという事のようだ。川へ落ちたボールなら柵を超えなければとれないだろう。

この子のことはよくわからない。今現在の野球部の雰囲気もわからない。私たちの時代の野球部員は一年生と言えば奴隷同然だった。ボール取ってこいと言われれば、クマがいる森であっても取りにいかなければいけない。

話は変わるが、練習中に炎天下でも水を飲んではいけない時代だったので、川への球拾いは天にも昇る気持ちだったと当時の野球部員からよく聞く話だ。

今の時代はそこまでではないと思うが、先輩のいう事、監督のいう事は素直に実行する。この気持ちはスポーツを志す年下の者の気持ちにはあるのではないか?

柵を超えない指導はされていても、川へ飛んだボールを取りに行けと言われれば、その目的を達するために少々の危険(危険の認識はなかったかもしれないが)があっても、行動するだろう。少なくとも私ならやるだろう。

この、指導者からの指示通り動くという下級生の意識と、無理はするなという指導者の感覚のギャップがあったのではないかと私は思う。

それも含めて、指導者は「本当に無理するなよ」という気持ちをもって伝えていたのか?このギャップを認識していない状態での指導者の「柵を超えないように指導していた」という言葉は、この部員にとっては弱く伝わっていたのではないだろうか。

このような痛ましい事故が起こらないよう、指導方法、指導者と部員の関係性を見直すこともしていただきたい。

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