鑑定留置。
鑑定留置とは、耳慣れない言葉だと思った。調べてみると、「被告人・被疑者が犯行時の精神状態が、刑事責任を問える状態だったのかを精神鑑定するために、病院などの施設に留置すること。」だという。知ってみれば、なるほどよくある異常(過激)な事件の被告人の「精神鑑定」を行うための拘留措置か。と分かる。
子供、妻。家族を殺害するという何ともむごい事件だ。
以下今回の事件の概要。
茨城県日立市の県営アパートで子供5人と母親が殺害された事件で、水戸地検は8日、殺人容疑などで逮捕された父親の小松博文容疑者(33)の鑑定留置を水戸簡裁に請求し、認められたと発表した。期間は来年2月16日まで。
時事通信 / gooニュース https://news.goo.ne.jp/topstories/nation/44/166ad5701895d63245d311fa54cbed2b.html
茨城母子6人殺人事件の概要
「茨城の母子6人殺害、夫を妻への殺人容疑などで再逮捕 10月26日 19:20朝日新聞」
http://www.asahi.com/articles/ASKBV64ZQKBVUTIL046.html
茨城県日立市で母子6人が殺害された事件で、茨城県警は26日、長女(当時11)への殺人容疑で逮捕した小松博文容疑者(33)=日立市田尻町2丁目=を、妻の恵さん(当時33)と残る子ども4人への殺人と現住建造物等放火の疑いで再逮捕し、発表した。容疑を認めているという。捜査関係者によると小松容疑者は「離婚話になり、妻が子どもを連れて行くことが不満だった」と供述しているという。 捜査1課によると、小松容疑者は6日午前4時40分ごろ、日立市田尻町2丁目の自宅アパートで、恵さんと3〜7歳の4人の子どもの胸などを刃物で複数回刺したうえ、寝室などにガソリンをまいて火をつけ、失血死や一酸化炭素中毒死させた疑いがある。
今回の事件は、家族への殺害というものだが、通り魔的事件の被害者は憤りのない怒りに教われるだろう。「なぜこの子が・・・」といままでも多くの被害者の遺族は苦しまされてきただろう。殺害した本人には、「事件当時、正常な判断が出来なかったので、責任能力がないということで釈放。」的なニュースを聞くこともある。
じゃあ、亡くなった人の命の意味は?と問いたくなる。
亡くなった人は、「しょうがないね」。「殺した人間」はあの時は善悪の判断できなかったから許してあげよう。では、たまらない。
常に思うが、善悪の判断ができないなら、要監視状態でなければ危険な人間もいると思う。一概に、精神に障害があるから犯罪を犯すとは言わない。そういうことなく平穏に過ごしている人も沢山要るだろう。ただ、事件が起きてからでは、被害に遭う人がでてからでは、被害者遺族、加害者家族のだれもが報われなくなってしまう。責任能力が無く無罪となった人物のその先はどうなっているのだろうか。こういった事件を未然に防ぐためのシステムは検討されているのだろうか?それが無くては、苦しむ遺族をこれからも増やしていくだけになると思う。